病気になるのが怖くて、高い保険料を払い続けていた。毎月の薬代や病院代が当たり前になって、それが普通だと思っていた。体に良いと聞いては高価なサプリメントを試し、効果を感じられずにがっかりする――そんなことを何度繰り返しただろうか。
花粉症の鼻詰まりで毎春つらい思いをして、生理痛で動けない日があって、咳喘息で夜中に目が覚めて、子どものアトピーに頭を悩ませて、便秘が慢性化して。それでも「体質だから仕方ない」と、ずっとあきらめていた。
でも、気づいてしまったのだ。
病気になるのを待ってから治療にお金を使うのではなく、そもそも病気にならない体をつくることにお金と時間を使えばいい、と。
その考え方に出会えたのは、予防医学の食事法を知ってからだった。
花粉症を改善する食事というものがある。腸内環境を整える発酵食品や、抗炎症作用のあるオメガ3脂肪酸を含む青魚、ビタミンDを豊富に含む食材を意識して摂るだけで、体の免疫反応が少しずつ変わっていく。薬なしでアレルギーが治った事例として紹介されることも増えてきたが、それは決して特別なことではない。食べるものを変えることで、体の内側から炎症を抑える力を育てていった人たちの話だ。
花粉症の鼻詰まり解消のために毎年薬を飲んでいたのが、食事を変えてから症状が格段に軽くなった。アレルギーによる肌荒れも、腸の状態が改善されるにつれて落ち着いてきた。腸と皮膚は密接につながっている。「腸活」という言葉が広まったのも、こうした体の仕組みが少しずつ一般に知られるようになってきたからだろう。
薬に頼らなくなって、その分、質の良い食材を選ぶことにお金を使えるようになった。旬の野菜、良質なたんぱく質、添加物の少ない調味料。食費が少し増えたとしても、薬代や病院代と比べれば、むしろ家計全体では楽になっている。何より、自分の体が変わっていく実感がある。
そして、うれしい変化はそれだけではなかった。産後にえぐれてしまった胸が、4カップもアップした。老化には抗えないとあきらめていたけれど、「何歳からでも変われる」ということを、自分の体で知ることができた。
こんな気持ちを抱えている人に、届けたい。
保険に頼りっぱなしの毎日にどこかモヤモヤしている。食費にお金をかけるのはもったいないと感じてしまう。美容も健康も、年齢を言い訳にしてあきらめかけている。
そんな女性に伝えたいのは、変わりたいという気持ちがあれば、何歳だって変われるということだ。
花粉症の鼻詰まりに毎年悩まされていた人が、食事を変えて薬なしで春を過ごせるようになった。アレルギーによる肌荒れが落ち着いて、長年悩んでいたのが嘘のようだという声もある。こうした変化は、特別な体質の人だけに起きることではない。体は、与えられたものでつくられる。だから、何を食べるかが、そのまま未来の自分をつくることになる。
お金を賢く使って、人生を楽しむ。そのための知恵として、予防医学の食事法がある。難しく考える必要はない。今日の食卓に、少しだけ意識を向けることから始まる。

